【ポスター印刷】画質を上げるアプリを使うときの注意点
こんにちは!プリオの三井です。
大判印刷をするときに画質はとても気になる要素です。
SNSやインターネットで検索した画像や、LINEやDMで送られてきた画像は解像度が低く
大きく拡大して印刷するとドット絵のようにカクカクしていたりぼやっとした印象に仕上がったります。
そんなときに『画質をあげるアプリケーション』をご利用になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの画質をあげるアプリを使用するときに気をつけてほしいことをご紹介いたします。
目次
画質をあげるアプリとは
「画質を良くするアプリ」などで検索するといくつか出てきます。
AIを活用して古くぼやけた画像を高画質に変換してくれるアプリです。
こういったアプリを使用したデータでも印刷はもちろん可能です。
しかし、ご使用いただくにあたりご注意いただきたい点がございます。
無理矢理高画質化すると質感が変わる
サイズが小さく解像度が低い画像を無理矢理高画質化すると
服や肌、髪の毛の質感が失われてしまいます。
言葉ではわかりづらいのでお写真を見てみましょう!
やってみた
・複雑な柄があいまいに
こちらの写真の画質をわざと落とします。
元データ→ ピクセル:5304 × 7952 、 解像度:72dpi
低画質化→ ピクセル:320 × 480 、 解像度:72dpi
そして「画質を良くするアプリ」で高画質化。
こんな仕上がりに。
元データ → ピクセル:5304 × 7952 、 解像度:72dpi
低画質化 → ピクセル:320 × 480 、 解像度:72dpi
アプリで高画質化→ ピクセル:1280 × 1920 、 解像度:96dpi
・細い毛など細かな部分が反映されない
クリックすると大きく表示されます。ぜひ大きく拡大してご覧ください。
後頭部の編み込んだ髪の毛と浴衣の模様がなんだか絵画のような仕上がりになっています。
スタッフの実家の犬の写真でも試してみました。
なんだか油絵のような仕上がりになっています。ぜひクリックして大きく表示してご覧ください。
ここに注意
問題なのは、スマートフォンなどの小さい画面ではこの仕上がりの質感に気付くことができないということです。
小さい画面で写真を見た時は問題なく見えてしまい、
いざ印刷会社で拡大印刷して大きくなったポスターを見て初めてこの質感の違いに気づきます。
プリオでは画質の確認を行いますが、1つのピクセルの大きさで画質の良しあしを判断します。
高画質化をされるとピクセルが小さくなるため、画質が低いと判断できず
印刷前に「画質が悪いが印刷していいか」の確認がされません。
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こんな画像は大きく印刷できません
インターネットで画像検索して見つけた画像や、サイト上にあった画像を「名前を付けて保存」したもの。
インターネット上の画像はページの閲覧がスムーズに行えるよう、容量が軽いものになっています。
容量が軽いため画質は良くないです。
アプリケーションで加工を行った画像も
アプリの動作がスムーズに行えるよう、容量を強制的に軽くしてしまうものがございます。
画質を落とさないためには
せっかく画質の良いデータでも送り方で画質が悪くなってしまう場合がございます。
LINEやDMでやり取りすると強制的に容量を軽くするために画質が落ちてしまいます。
高画質な画像とは…
昨今はスマートフォンのカメラは大変高性能なのでスマートフォンで撮影した写真は大きく印刷可能です。
一眼レフカメラなどで撮影したお写真ももちろんきれいに印刷できます。
そのお写真をLINEを通してやり取りしたり、アプリを使って加工や文字入れをすると画質が低下してしまう場合があるので取扱いにご注意ください。
大きく印刷するための画像を小さなスマートフォンの画面で探したり、加工したりするとどうしても見落としてしまうことが多くなります。
もし、パソコンをお持ちでしたらパソコンで作業していただくのをお勧めします。
スマートフォンしかお持ちでない場合でもそのことをお伝えいただければデータ確認スタッフがより細かな点もご確認・ご相談いたします。
ぜひ注文時に「スマートフォンしか持ってないです」などお伝えください。