2022.12.20Adobe Illustrator , データの作り方

イラストレーターのレイヤー機能にまつわる入稿データのトラブル

イラストレーターやフォトショップでの作業には欠かせない便利なレイヤー機能。

今回はレイヤー機能にまつわる様々な入稿データのトラブルをご紹介いたします。(主にイラストレーターでの注意事項となります。)

レイヤーとは

レイヤー機能は「アニメのセル画の様な機能です」、と私が学生の頃は教わりました。

・・・今は、セル画のアニメってあまりないので、若い人には伝わらないかもですね(@_@;)

言葉では難しいので、図で説明いたします。
 
 レイヤーの仕組み
このイラストは、「背景」「顔」「目鼻口」でレイヤーが分かれています。

透明なフィルムが何枚も重なって、一つの画像として表示するイメージです。

例えば、クマをウサギにしたいときは、顔レイヤーをウサギ型に変えるだけで、目口、背景の付いたウサギになるのです。

 

レイヤーを分けることで、複雑なデザインやイラストが管理・編集しやすくなり

デザイナーやクリエイターにとって非常に便利な機能なのです!

レイヤー機能にまつわるデータ不備

さて、そんな便利なレイヤー機能ですが、印刷データとなるとなかなかトラブルを起こしやすい機能なんです。

実際にプリオでよく見かけるレイヤー機能にまつわるデータ不備をご紹介します。

レイヤーが非表示になっていた

プリオでは非表示レイヤーは不要な物と判断し削除します。印刷には反映されません。

必要なオブジェクトが表示されているか、よくご確認の上ご入稿ください。

また、不要なレイヤーはトラブルのもとになるので、入稿前に削除しましょう。

レイヤーにロックがかかっていて編集できてなかった

そう!結構あるあるです。文字の未アウトラインの原因の多くはこれです。

全選択して文字にアウトライン化をかけたはずが、

レイヤーにロックがかかっていて選択されていなかった文字が未アウトラインのままで再入稿に・・・

他にも全選択してデータを移動・回転させたら、レイヤーにロックがかかっていた部分だけ動いてなかった!など。

▼関連ブログ【イラストレーター】未アウトラインの文字の探し方

レイヤーごとに異なるデザインを作っていた

これもよくある入稿データトラブルです。

レイヤーごとにデザインを作って、それぞれのレイヤーごとに出力希望というものです。
 
「仕上がり枚数3枚 入稿データ1点」←(でも実は3レイヤーなので3デザイン)
 
この状態で注文を受けたら、表示されている1つのデザインで同じものが3枚仕上がります!

「1つのデータに1つのデザイン」でよろしくお願いします!!

▼詳しい解説はコチラ

オプションの「プリント」にチェックが入っていなかった

レイヤー毎にオプション設定ができます。

そこの「プリント」にチェックが入っていないと、画面表示はされても出力はされないのです。

PDF保存した時にも、そのレイヤーの内容は消えてしまうので要注意です!

 


デザインする上ではとっても便利な機能ですが、ちょっと手が当たってしまって気付かないうちに…と言うこともあり得ます。

最後に…声を大にして言います!
 
プリオではIllustrator、Photoshop共に
「レイヤーを結合した状態(レイヤーが1つの状態)での入稿」
を強くお勧めしております!

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