【実物検証】 複雑な等身大パネルのカットは、どんな仕上がりになるのか?!2024年最新版
ポスター印刷のプリオです!
今回は、顔出しパネルやフラスタパネル、フォトプロップス等で
大人気の等身大パネルのカットについてご紹介します。
※こちらのブログのパネルは、新しく導入されたカット機でカットしたものに更新しました!
プリオの等身大パネルは、Illustratorで作られたパスに沿って専用の機械でカットしています。
直径10mm以上の曲線でカットラインを作成するとても綺麗に仕上げることができます。
逆にカットラインが鋭角なもの、カーブがきついもの、細いものは少し苦手です。
そこで、あえて苦手な形状のパネルカットに挑み、
実際どんな仕上がりになるのか実物検証をしてみました。
等身大パネル制作の参考になりましたら幸いです!
制作素材
【サイズ】横213mm x 縦198mm
A5サイズとA4サイズの間くらいの大きさで、
小さなフラスタパネルや、POP、フォトプロップスに
需要のあるサイズです。
【用紙】マット紙
【パネル素材】発泡パネル
イラストの縁の赤いラインがカット機が通るカットラインです。
鋭角だらけの翼や細い脚などカット機が苦手な要素満載です!
データを作ったスタッフも、カットする製造スタッフもどんな仕上がりになるかドキドキです。
複雑な等身大パネルのカット結果
それでは、注目していただきたい部分を順々に説明してまいります!
↑仕上がりは、こんな感じでボックスティッシュサイズです。
このサイズ感を忘れずに見ていってくださいね。
とさか
とさかの付け根部分の幅は、約4mm。切り返しの切れ込みが入って強度が心配な状態です。
意外にも上のギザギザはちぎれずに形が残りました。
首
首の細い方の幅は、約9mm。切れ込みが入っていますが、グラグラ感はありません。
翼の付け根部分の幅は、約25mm。
◆POINT◆
鋭角部分の、切り返しの切れ込みは約2~3mmです。
切れ込みが入らないようにするには、カットラインを曲線(直径10mm以上)にしてください。
翼
羽と羽の食い込んだ部分は、切れ込みが入っているもののぐちゃっとならずにカットできています。
羽先のカーブの部分は、直径約4mm。若干印刷用紙がパネルからめくれています。
※羽先のめくれに関しては、以前のカット機よりだいぶ改善されました。
翼の根元付近の羽先のカーブは、直径約2mm。
形の乱れが確認できますね。
また、羽先の印刷用紙のめくれも激しくなっています。
特に今回印刷したマット紙は、若干毛羽立ったりめくれやすい素材です。
◆POINT◆
印刷用紙のめくれや毛羽立ちが気になる場合は
合成紙・耐水紙等の繊維の無い合成素材の用紙の使用や、ラミネート加工がおススメです。
カーブの直径は10mm以上を推奨しています!
脚
あぁぁぁ。。。残念。脚は片方切れてしまいました。
3本指は切れているので、だいぶカット機が健闘しました。
(以前のカット機だと切り抜くことすらできませんでした。)
因みに足の細さは、約1mm。
切れ込みが2mm程度入る事や、脚の長さに対する強度を考えると10mmは幅が欲しい所です。
▲離れて見れば、意外といけなくもない・・・ような仕上がりです。
以上検証結果でした。脚がイタタタ…
プリオがお勧めするカットラインで作ったパネルはこちら!
【 解説 】
・約10mmの余白をイラストの周りにつけて、緩やかなカーブのカットラインになる様にしています。
また、塗り足しがないデータは、印刷面とカット位置が若干ずれて
余白が入ったり、イラストが切れてしまう場合がありますが、その心配もなくなります。
・翼の細かな部分は、省ける部分を取りつつ雰囲気を壊さない様にカーブを付けています。
・脚の部分は、自立スタンドをつけるイメージで末広がりの形状です。安定性が出ます。
自立スタンドを付けない場合は、他の箇所と同様にイラストに沿った形にします。
いかがでしたか?
今回は、あえて小さく複雑な形でカットしましたが、
頂いたご注文で、この鳥さんの様な仕上がりになりそうな時は
お客様にご連絡しますので安心して下さいね!
カットラインについて不安な事がございましたら
365日お気軽にご相談ください。
プリオではカットライン作成を無料で承っております。※1~2日作業日をいただきます。
自分でカットラインを作るのは難しい・・・綺麗なカットラインに修正して欲しい・・・
そんな時はお気軽にカットライン作成をオプションで追加してくださいね。
カットライン作成は、【等身大パネル】の注文の
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「カットライン作成」をご選択ください。
大きなものから小さなものまで、等身大パネルはプリオにお任せください。