2018.04.09社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】昭和~平成~??

おはようございます。
製造・成井です。

朝から長文でスイマセン。

街中に新入社員の初々しいスーツ姿が目立つ季節になってきました。
ソニー創業者・盛田昭夫会長の20年ほど前(?)の入社式のスピーチから・・・(部分抜粋)

本質を見失ってはいけません。
見失うと、いつでも改革という美名のもとに大切な本質が失われます。
変えるべきは変え、変えないべきは変えない。

私は新入社員の入社式でいつも次のように言うことにしています。
「君たち、ソニーに入ったことをもし後悔するようなことがあったら、
 すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ」と。

ソニーに関係のあるすべての人に幸福になってもらうことが私の念願ですが、
とりわけ社員の幸福は、私の最大関心事です。
なんといっても社員は、一度しかない人生の一番輝かしい時期を
ソニーに委ねる人たちですから、絶対に幸福になってもらいたいと願っています。

失礼に聞こえるかもしれません、社員の採用は、重大な買い物だと私は思ってます。
仮に、一人のサラリーマンが定年までに5000万円の給料をもらうとしましょう。
つまり、会社にとって一人の社員を採用することは、5000万円の買い物をするということです。
高い買い物です。なので、こちらはちょっとやそっとでは首を縦に振れない。
だから、売り込むほう、つまり受験者も真剣になってもらわないと勝負にならない。
ソニーを選ぶならそれなりの理由を持ってほしい。
「景気がよさそうだ」「給料がいい」「ネームバリュー」・・・これではお話にならない。

日本企業は、一見営利団体のように見えますが、中身は社会保障団体のような様相を呈しています。
なるべく評価を減らして、年功序列によってみんなが平等に・・・というのですが、
それは企業にとってみれば大変な悪平等なんです。
社会保障が企業と一体になっていると、
働かなくても働いても同じものがもらえることになりがちなんです。
とすれば、人間は次第に勤労意欲を失って怠惰になっていくのです。

会社とはあくまで儲けるための団体です。
血みどろの戦いの場なんです。
楽しみ自体に目的を持たれてはたまったものではありません。
楽しみを追っかける小市民的な夢に安住している人間を、私はビジネスマン失格者と見なします。
安閑としていては、会社の成長についていくことは難しい。
口うるさいほどに言いたいのは、会社とは欲と二人連れの儲けるための団体なんです。
この儲けの精神を忘れた時、全てのサラリーマンは失格者として進歩から見放されていきます。

マーケットサーベイ(市場調査)には頼らない。
「あなたは何が必要ですか?」と聞いてから作っていちゃ遅いんですよ。
大手の電機メーカーさんは、5時を過ぎれば赤坂や新橋に繰り出すでしょう?
我々が追いつくためには、夜中まで働かなければなりません。

スポーツのオリンピックには、よく言われる有名な言葉があります。
「オリンピックは参加することに意義がある。勝敗は二の次である」
というクーベルタンの言葉です。
しかし、我々のビジネスのオリンピックでは、悠長なことは言っておれない。

参加することだけでは意味は無い。参加する以上は、そのオリンピックで勝たなければならない。
できることなら競争を避け、和気あいあいでいきたい気持ちは誰にでも私にもあります。
しかし、自由経済の社会である以上、競争があり、競争するなら勝たねばならない。
社会へ出てきた以上は、毎日が競争なんです。
皆さんにはこれをよく頭の中に叩き込んでおいて欲しいのです。

会社というところは、一番簡単に言うと、潰れる可能性のある組織だということです。
入ったばかりのときから縁起でもないと思うかもしれませんが、
君たちが入った会社でも、いつ潰れるか分からないのです。
まさか・・・と思うかもしれません、会社は潰れる可能性を例外なく持っています。
もし君たちが、会社からもらう給料以上のことを会社のためにしなかったら、
会社はだんだんやせ細ってついには潰れてしまうことになります。

厳しい話をしてきましたが、私はウチの会社は楽天主義者の集団だと自負しています。
例えば、役員会なども、聞く人によったら
掛け合い漫才をやっていると錯覚するかもしれないほどです。
それでこそ、そういう空気の会社であるからこそ
熾烈は競争に耐えうる神経が養われると、私は信じています。

最後にもう一度言っておきます。
「君たち、ソニーに入ったことをもし後悔するようなことがあったら、
 すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ」
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来年には元号が変わります。
昭和ってこんな時代だったんだ・・・と懐かしむ時がすぐそこに近付いています。

今日も毛が無く、否、怪我無く!