2018.03.05社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】○○ペアレンツ

おはようございます。
製造・成井です。

さまざまなペアレンツがありますが、
「カーリング・ペアレンツ」という言葉、最近知りました。

カーリングというのは、氷の上で石(ストーン)を滑らせ、標的に入れて得点を競う競技です。
冬季オリンピックなどでご覧になった方も多いでしょう。

この競技ではストーンの滑りをよくするために、ブラシで掃いて氷上を滑らかにします。
これを子育てになぞらえて、「カーリングペアレンツ」といういい方があります。

どういう親かというと、
「子どもの人生がうまくいくように、先手を打って障害を取り除く親」のことです。
北欧で言われはじめた言葉のようです。

子どもに辛い思いをしてほしくない、スムーズな人生を歩んでほしいという
親の気持ちはわかるのですが、これではかえって子どもの自立を損ねてしまうのです。

子どもには、試練を与えないといけないのです。
試練を乗り越えるから、心も強くなって成長するのです。
あらかじめ試練を取り除いてしまうと、子どもは何も経験できず、何もできなくなります。

失敗もさせて、「これは失敗だったね」ということをわからせること、
ちょっと危ないようなことも経験させて、「これは危ないな」という判断力を
子どもに少しずつ少しずつ身につけさせていくことが大事なのですね。

以下、小林正観さんの著書より・・・

漫画の天才、手塚治虫さん。
62歳で亡くなりました。

師範小学校というエリートの通う学校の生徒だったのですが、
生徒もエリートなら、先生もエリートです。

あるとき授業中に、治くん(本名は「治」)がノートに漫画を描いていた。
すると先生が見つけて
「授業中に漫画を描いているとは何事だ!」と。

当時は漫画は市民権を得ていませんから、怒られた。
そしてお母さんが呼び出しを受けた。

お母さんは帰ってきて、
「治ちゃん、今日学校から呼び出されて、先生に言われたんだけど、
授業中に漫画を描いていたんですって?
どんな漫画を描いていたのか、ちょっと見せてちょうだい」

「いいよ」と持ってきた漫画を母親は何も言わずに、1ページ目から読み始めます。
そして、終わりまで読んで、パタッと閉じた。

そこで、
「治ちゃん、学校は勉強をするところ。でも、この漫画はとてもおもしろい。
 お母さんはあなたの漫画の、世界で第一号のファンになりました。
 これからお母さんのために、おもしろい漫画をたくさん描いてください」
と言った。

天才・手塚治虫が誕生した瞬間です。

普通の親なら「何やってんのよ、あんたは!」と怒ります。
しかし、手塚治虫のお母さんは違った。
描いた漫画を誉めてやることで、子どもの才能を引き出したのです。

子どもが伸びたい方向に伸びようとするのを、なぜ社会の常識や親の思いで潰すのか。
その芽をなぜ摘み取るのか。
世間はそこに、そろそろ気がついたほうがいいようです。

子育てとは、じつは難しくない。
子どもが伸びていきたい方向に伸ばしてやればいい。

命に関わる事は厳しく教え、
伸びたい方向に伸びていくのを邪魔しないことが子育ての本質なんです。
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小学校時代、バスケットに夢中になっていた息子を中学受験の海に放り込みました。
地元の公立中学校の評判があまりにも悪かったのもありますが・・・。
この本を読んだときは、私自身、何と愚かな親だったのだろうと後悔しました。
現在、当の本人はケロリとしていますが・・・

今日も毛が無く、否、怪我無く!