2020.06.29社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】運とコツと・・・

おはようございます。
製造・成井です。

たまたま録画した宇野千代(作家)さんの 若い学生達との公開ディスカッション番組から・・・・

失恋して泣いたこともありますね。
泣かなかったように書いたこともあるけど、それはウソ。

ただ、私は一人きりで失恋しました。
失恋した時に、よく他人に「あんな薄情な人っていませんよ!」って
あちこちで喋りまわっている人がいるけど、あの方法では失恋は退治できませんね。

あの人は捨てられたんだな・・・と笑われるのが、関の山です。

私の場合は、自分一人で誰も見てないところで、目も当てられないほど、わぁわぁ泣いてね。
そうして一晩中、よじって泣いている間に体の中にあったシコリみたいなものが発散して、
ケロッと失恋の虫が落ちてしまうのよ。
そうした後、お化粧して一番いい着物を着て街へ出かけるの。

あのね、失恋しやしないか、失恋しやしないかと思っていると、失恋するんです。
だから、人生、いいように考えることが大事ですね。
それがもうコツですね、人生の。
人生を渡るコツです。

私の弟が船乗りでしたが、一回でも舵をとるのを誤って船を衝突させたことのある人には
その船会社では二度と船の舵をとらせなかったそうです。

また衝突しやしないか、しやしないか・・・・と思ってると、また衝突するんですって。
これは、ほんとに真理ですね。
 
運が悪いとこぼす人は、私、嫌いです。
自分が運をこしらえるんだものねぇ。
自分が悪いから運が悪いの。

だったら、【前向きでいつも、自分は運がいい、運がいい】と思うんですよ。

結局ね、失恋も、運が悪いのも自分がもと。
どんなにね、人から見て運が悪るそうだとしても、
「ああ、私は運がいいなあ、なんて運がいいんだろう」と思っているとね、運がよくなる。

私は六十歳のときにね、ニューヨークでものすごく感動したんです。

ニューヨークの大通りを観光バスに乗って見物していたら、
すぐ近くに腰を下ろしていた一人の若い女がきれいに化粧してね、
花飾りのいっぱい付いた帽子をかぶって、
満面に笑みをたたえ、見るからに幸福でたまらないという顔をしている。

彼女をよく見ると、両手とも肩からすっぽり切り落とされたようになっているんです。

それなのに嬉しそうに、世にも幸福そうな顔をして、
「私は両手とも肩からすっぽりと落ちています。
 でも、こんなによいお天気で気持ちがよいのに、両手がないくらいのことで、
 この私が、幸福になってはいけない、とでもいうことがあるでしょうか。
 人間には誰にでも幸福になる権利があるんではないでしょうか」
とでも言ってるように微笑んでいる。

これだ!と、思いましたね。
私は、このときの感動を今も忘れないですね。
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小さなスタートでも、自分自身が変わること・・・・・
意識を持って自分を変えること・・・・
思考や言動・行動を習慣化すること・・・・

全ては自分にあります。自分の中に全てがあります。

今日も毛が無く、否、怪我無く!