2018.04.16社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】宇宙船 地球号

おはようございます。
製造・成井です。

再び、朝から長文でスイマセン・・・コーヒーブレイクにでも・・・

「世界一貧しい大統領」で有名になった小国ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領
「2012国連主催の環境会議」での演説です。

議題は「人間はどうしたらこれからも発展しながら地球環境を守っていけるのか?」
小国の大統領の演説が注目されるワケもない中、訥々(とつとつ)と始まります・・・

この場に出席されている世界各国の代表の皆さん、ありがとうございます。
お招きいただいたブラジル国民、そして大統領閣下に感謝いたします。

これまでに発言された全ての方々が表明された誠意にも大いに感謝致します。
いち国家指導者として、貧しい人々のための取り決め作りに
仲間として共に参加することを表明いたします。

しかし私達にもいくつか声高らかに質問をすることをお許し願いたい。
今日の午後ずっと、私達は「持続可能な発展」と「膨大な数の貧困者対策」を話し合ってきました。

けれど私達の本音は何でしょう?
今の発展を続けることが本当に豊かなのでしょうか?

質問させてください。

もしドイツ人がひと家族ごとに持っているほどの車を
インド人もまた持つとしたらこの地球はどうなってしまうのでしょう?
私達が呼吸できる酸素は残されているのでしょうか・・・

もっとはっきり言いましょう。
例えばもっとも裕福な西側諸国と同じようなレベルで
70億、80億の人々に消費と浪費が許されるとしたら
それを支えるだけの資源が今の世界にあるのでしょうか?
それは可能なのでしょうか?
それとも別の議論が必要ですか?

今のこの文明を作ったのは私達です。
私達は市場と競争社会から文明という落とし子を生み出し
物質面での驚異的な進歩をもたらしました。

そして市場経済は市場社会を作り出し、それを世界規模に拡大してしまいました。
いわゆるグローバリズムです。

そのグローバリズムを私達はコントロールできていますか?
逆にコントロールされてはいないでしょうか?

こんな残酷な競争で成り立つ社会で
「みんなで世界を良くしていこう」なんて議論が本当にできるのでしょうか?
私達は本当に仲間なのですか?

私は今回の会議を否定するために言っているのではありません。
違います。逆です。

我々が今挑戦しようとする目の前の巨大な困難は
決して環境問題ではなく、明らかに政治の問題なのです。
人類は今の消費社会をコントロールできていない、
逆に人類の方がその強力な力に支配されているのです。

我々は発展するためにこの地球上にやってきたのではありません。
幸せになるためにやってきたのです。
人生は短くあっという間です。
しかしその短い人生こそが何より価値あるものなのです。

余計なものを買うためにもっともっとと働いて、人生をすり減らしているのは
消費が「社会のエンジン」となっているからです。
なぜなら消費が止まれば経済がマヒしてしまい、
経済がマヒすれば不況という怪物が我々の目の前に姿を現します。

しかし今、この行き過ぎた消費主義こそが地球を傷つけ、さらなる消費を促しています。
商品の寿命を縮め、できるだけ多く売ろうとする。
今の社会は1000時間もつような電球は作ってはいけないのです。
本当は10万時間、20万時間ももつ電球は作れるのにそんなものは作らない。
なぜなら我々はもっと働き、もっと売るために
「使い捨て文明」を支える悪循環の中にいるからです。

これは政治問題です。
我々は今までと違う文化のために闘い始めなければならないのです。

石器時代に戻ろうとは言っていません。
このままずるずると消費主義に支配されるワケにはいかない、
私達が消費主義をコントロールしなければならないと言っているのです。
ですから私はこれは政治問題だと言いました。
とても謙虚な想いからです。

かつての賢人たちはこう言っています。
「貧しい人とは、少ししか物を持っていない人ではなく
 もっともっとと いくらあっても満足しない人のこと」なのだと。

大切なのは考え方です。
だからこそ、皆さんとともにこの会議に参加し
国家指導者として皆さんと共に努力したいのです。

私の発言は皆さんを怒らせたかもしれない。
しかし気付かなくてはいけません。
「水問題」や「環境の危機」がことの本質ではないということです。
見直すべきは我々が築いてきた文明の在り方であり、我々の生き方です。

なぜそう思うのか?

私は、小さくとも環境に恵まれた小さな国の代表です。
人口は300万人ほど、いや、もうちょっと・・・320万人ほどしかいません。
けれど世界で最もおしい牛が1300万頭、また素晴らしい羊が800万から1000万頭
食べ物、乳製品そして肉の輸出国です。
国土の90パーセントが有効に使えるほど豊かな国です。

だからかつて私の仲間たちは8時間労働のために闘い
ついには6時間労働を勝ち取った人もいます。
しかしそうなったら今度は仕事を2つ持つようになりました。
なぜか? たくさんの支払いがあるからです。

バイクや車、家のローン・・・次から次に支払っているうちに
私のようなリウマチ持ちの老人になって人生が終わってしまう。
そして自分に問いかけるのです。
「これが私の一生だったのか?」と。

私が言っているのは基本的なことです。
発展は幸せの邪魔をしてはならない。

発展は、「人類の幸せ」「愛」「子育て」「友達を持つこと」
そして「必要最低限のもので満足するため」にあるべきものなんです。
なぜならそれらこそが一番大事な宝物なのだから。

私達が、環境のために闘うのであれば、
一番大切な事は、全ての人類の幸せである事を忘れてはなりません。

ありがとう。
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悪い種をまけば、悪い実がなる。
良い種をまけば、良い実がなる。
自分のまいた種の実は、自分が刈り取らねばならない。
という西洋の諺があります。

まず最初に良い種をまくのは誰でしょうか?
親兄弟? 親類縁者? 友人知人? 通りすがりの人?
違いますよね。

今日も毛が無く、否、怪我無く!