2020.08.17社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】種をまく人

おはようございます。
製造・成井です

今回も昔聴いた法話からです。

どんなにケンカで腹立っても、疲れててしゃべりたくない時でも、
表情は作れなくてもいいし、
ボソッとでもいいので、最低限あいさつだけはしていきたいものです。

30代の既婚女性の話です・・・

その方は夫婦二人暮らしで、ご主人とは朝起きて顔合わせても「おはよう」も言うのでもなく、
家に帰っても「ただいま」も「おかえり」もないということでした。
これは気がさすがに滅入ってきそうですね。

この女性は
「自分だけでもあいさつしようかな・・・」と思われたそうです。

これはなかなかできる決意ではありません。
一度あいさつさえしなくなった仲が、
自分から殻を破ってあいさつするのは、とても勇気の要ることです。
大変なことですが、とても素晴らしいことだと私は思いました。

布施の種は、幸せの花が咲く種ですから、まく人はやがて必ず恵まれます。

「まかぬ種は生えぬ、まいた種は必ず生える」

あいさつは、仏教用語で「言辞施(ごんじせ)」と言い、善い種ですから必ず善い結果が訪れます。

あいさつをした相手から返ってこなくても、回り回って他のところから思わぬ幸せがきます。
あいさつしたのに向こうが返してこなかったとしても、そんなことは気にすることはありません。
別にお金や物品とは違って、元手はかかっていないので損することもなし、
相手が受け取ろうが受け取るまいが、それは向こうさんの都合や気分というだけ、
こちらは善い種をまかせてもらって、良い結果をいただくだけです。
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「何かの種をまく」ということは、「何かの行動を起こす」ということ。
何も行動を起こさないのに、がっかりしたり、周りのせいにしたり、嘆いたりしている人は多い。
一所懸命に働いてもいないのにお金がないと嘆いたり、
投票もしないのに政治が悪い、税金が高いと言っているようなものです。

そして
「自分のまいた種は、自分が刈り取らねばならない」という言葉もあります。
悪い種をまけば、悪いことが起こる。
良い種をまけば、良いことが起こる。
もちろん、良い種まきの実践を重ねたいですね。

今日も毛が無く、否、怪我無く!