2018.05.07社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】○○=人生の道場

おはようございます。
製造・成井です。

私事ですが・・・20歳で大田区のとあるデザイン・写植・版下会社に
写真植字(通称・写植)オペレーターとして就職しました。
昔の出版物は、ページレイアウト、ライター、写植(文字を打つ)、
イラスト、版下、校正・校閲・・・と分業で出来上がっていました。

写植というと、若い方は「漫画の吹き出し文字」という印象が強いかと思いますが、
30~35年ほど前は、殆どの出版物は写植の書体を使って作られており、
フォント(書体)に関しては、「関東の写研、関西のモリサワ」と妙な縄張り(?)があり、
その中でも写研の「石井中明朝-OKL」の仮名の流れるような美しさは惚れぼれするような・・・
おっと長くなりそうです。

さて、この仕事は朝から晩まで一日中、写植機に向い、原稿を読み、
指定されたフォント・級数(ポイント)・字詰め、行間で文字を打つ・・・・
ひたすら、ひたすら、1文字、1文字コツコツ・タンタンと打つ日々。

100パーセント印刷関連のド素人の若造(私)は、その会社で社会人としてのモラルに始まり、
印刷用語や書体・組版ルール、歯数計算・表計算、旧漢字、変形比率、
レイアウト知識・バランス、個別のクライアントルール・・・などなど
それはもう、朝から晩までミッチリ、コッテリと叩き込まれました。

大抵の写植オペレーターの方は
「仕事で一日中文字を見ているから本は嫌い」という話を結構聞きましたが、
私は逆にこの頃から本を読むようになったように思います。

今でこそ読む量はかなり減りましたが、当時は本好きの同僚と新書を借りたり貸したり、
勤務先の近くにあった図書館で本代を節約したのも懐かしく思い出されます。
本・音楽・映画がサブカルチャーの代表として君臨していた時代でした。

時は移り、現代はインターネットで調べられない事はほぼ無いという時代です。
スマホがあれば、世界中の情報や記憶・知識が瞬時に手に入りますが、
情報内容は玉石混交、自己責任とリテラシー・・・・そんな時代です。

昔の方が良かったとか、今の方が便利とか比べても意味がありませんね。

以下、中谷彰宏さんのセミナーより

さて、皆さん「〇〇が、私の人生の道場だった」
自分の人生を振り返って、〇〇には何が入るでしょう?
自分にとって、もっとも多くの学びをくれた場所はどこでしょう?

往々にして、この〇〇には、
人生で最もツラかった時期、大変だった場所が入るのではないでしょうか。

多くの人は「〇〇」のところに、
〝もう二度と戻りたくない場所〟を入れるようです。

そのときはツラくて、ツラくて仕方なかった場所・・・。
一刻も早く抜け出したかった場所・・・。
それが振り返ると「人生の学びの場」なのです。

つまり〝最低のところで、最高のものを学べる〟ということです。

もちろん、本当にツラい時はそんなことは思えないものです。
でも、今はそう思えなかったとしても、
かなりの確率で〝最低〟は〝最高〟だったと気づく瞬間が後々きます。

もしも、今が辛かったとしたら、ここが人生の道場かもしれません。
人生の最高のものは、最低の場所にある・・・ということを覚えておいて欲しいのです。
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さてさて皆さんは、○○には何が入りますかね?

今日も毛が無く、否、怪我無く!