2017.04.10社員ブログ

ポスター製造スタッフ【成井の目】家庭もバンドも・・・

おはようございます。
製造・成井です。

相手を「動かそう」とすることが「操作主義」なのではない。

相手に対する「敬意」を持たず、相手を「一人の人間」として見つめず、
あたかも「物」を動かすように、自分の思うままに操ろうとすること、
それが「操作主義」である。

例えば、「部下のモチベーションを高める」という言葉。

ビジネスの世界でしばしば使われるこの言葉は、
部下を「一人の人間」として敬意を持って見つめ、
その部下に対する「仕事に働き甲斐を感じられるように」という愛情から出てくる言葉ならば、
それは決して「操作主義」ではない。

しかし、この言葉が、
「仕事の生産性を上げるために部下という『歯車』をうまく回るようにしなければ」とか
「部下という『馬』を速く走らせるようにしなければ」
という発想から出てくるならば、それは「操作主義」である。

「仕事の技法」 田坂広志
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
例えば、こんな会話が聞こえてきたらどうでしょうか?

A課長「お前のところの若手のB、最近、ガスが溜まっているんじゃないか?」
C課長「あいつは、最近、プロジェクトの納期が迫っていて残業が続いているからな…」

A課長「だったら、納期が終わったら飲みに連れて行ってやって、
   ガス抜きをしてやった方がいいんじゃないか?」
C課長「そうだな…。そうするか…」

この会話を聞いていたとしても、いなかったとしても、きっとBさんは嬉しくないでしょう。
なぜなら、相手に対する「尊敬」や「敬意」が無く、
動かそうとすることが見透かされているからです。

ドラッカーはこう言います。
「企業において真の生産性は、(経営者や上司・同僚が)働く人たちに敬意を持つときにもたらされる」

相手に対する「尊敬」や「敬意」
これは、会社だけではなく、家庭でも、バンドでも、チームでも、
二人以上が集まったあらゆる組織において言えることですね。

今日も毛が無く、否、怪我無く!